約3年前に購入した、衣類乾燥機が故障しました。症状は、ドラムは動くが、温度が上がらずいつまで経っても乾燥できないと言った状況でした。
これは、もう買替か？と言った考えが一瞬頭をよぎりましたが、修理方法について何か良い情報があるかもとの淡い期待を抱きつつ、修理方法の調査を始めました。最悪、打つ手なしの場合に買替を再度考える事としました。
修繕方法調査
衣類乾燥機故障にて検索すると、概ね以下のトラブル事例が見つかりました。
・ファン用丸ベルトの破断
・ヒーターのヒューズ断
・基盤故障
今回の症状では、基盤故障は考えにくい（ドラム自体は動いている為）と考え、丸ベルトか、ヒューズ断のいづれかと当たりをつけ分解調査を行いました。（コンセントは引き抜き感電対策を実施の上、分解に至りました。） 
分解調査
写真は、背面パネルを外した処です。かなり綿埃が堆積しており、ひょっとしてこれらが原因なのではとも考えましたが、とりあえず一つづつ候補を潰していきます。
背面パネルには、制御回路図が、貼ってあります。ヒューズがどの配線なのかを一様確認しております。
ファン用の丸ベルトですが、写真の通り汚れてはいましたが、ベルトのたわみ等はあまり見られませんでした。とりあえず、軽く埃を取り除きクリーニングしておりました。
ドラム駆動用ベルトも、丸ベルトと同じく滑りや、たわみも殆ど見受けられず、動作状況は良好でした。軽くドラムを手で回転させても、異音・振動等の問題もない事から駆動系が原因では無いようです。こちらも軽くクリーニングしておきました。
ファンの羽部分も確認しましたが、特に埃やつまりは無い為、ここも原因では無いみたいでした。
ヒーターは写真で基盤の奥のドラムに行っている配線が恐らくそうなのだと考えられましたが、確認するには、ドラムを一度取り外す必要がありそうなので、基盤周りのクリーニングのみとしました。（ヒーター自体が原因の場合も買替かと考えておりました）
ヒーター用のヒューズです。目視とテスターで導通を確認しましたが、特に問題はありませんでした。今回は、ここまでで、一度電源投入して動作確認をおこないましたが、やはり温度が上がりませんでした。
最後に、排気の湿度センサーと思われる部品をクリーニングして、これで駄目なら買替かなと思いましたが、なんとこのセンサーをクリーニングすると温度が上がりました。成功です。湿度を測定して乾燥時間を決めている様なので、ここが汚れていると乾燥していると誤判断していた模様です。
まとめ
今回の故障であわや買替か？と少し焦りましたが、事前に情報収集を行い故障原因と考えられる箇所を地道に潰した事で、原因特定が出来修理が上手く行えました。かかった費用は、ゼロ円です。最後に、この記事を見られた方で同じく修理されようとしている方へ、１点忠告しておきます。背面パネルですがはっきり言って加工精度がありません。また、バリ取り加工等もされていないため、作業には作業手袋を絶対に着用してから行って下さい。（最初に作業手袋無しで、作業してしまい親指を切ってしまいました。）
